本日もまた

録画していた『眠狂四郎・女地獄』(1968年・大映/監督:田中徳三)を再見。狂四郎が家老の権力争いにまきこまれるシリーズ10作目。

旅の途中、狂四郎(市川雷蔵)は佐伯藩城代家老柴田外記(安部徹)の刺客・成瀬辰馬(田村高広)に襲われて息を引きとった国家老・堀采女正(小沢栄太郎)の密使から手絡(てがら)を受け取ります。しかし、狂四郎が手絡を角兵衛獅子の娘に与えたことから娘は殺され、藩主の娘・小夜姫(高田美和)をめぐる家老の権力争いの渦中へ……

色仕掛けで狂四郎の命を狙う女が、渚まゆみ、しめぎしがこ、そして狂四郎に想いを寄せるようになる居酒屋の女将の水谷良重です。円月殺法の対決相手は田村高広と、采女正に雇われた伊藤雄之助なんですが、邪魔が入ったり、刀が折れたりで彼らが死ぬことはありません。田村高広が、采女正の妾腹の子で母を捨てた采女正に復讐しようとしている複雑な人物を好演。

田中徳三はシリーズ第1作を撮った生みの親なんですが、第1作の評価が低く、その後お呼びがかからず10作目にして再登板で~す。