DVDで『マッケンナの黄金』(1969年/監督:J・リー・トンプソン)を再見。アパッチの黄金をめぐって人間の欲望をさらけ出す冒険西部劇。
マッケンナ(グレゴリー・ペック)が荒野で年老いたアパッチの酋長(エドワード・チァネリ)に銃撃され、応戦して彼を射殺。酋長が息をひきとる前、黄金の在処と地図を渡されますが、マッケンナは地図を焼却。酋長を埋葬している時に黄金を狙う無法者のコロラド(オマー・シャリフ)が現れて捕まります。コロラドはマッケンナから黄金の在処を訊き出そうとしますが、殺すわけにはいきません。コロラドは判事を殺して娘のインガ(カミラ・スパーブ)を人質にしており、彼女とマッケンナが脱出を考えている時、コロラドの手下から黄金の話を聞きつけたベーカー(イーライ・ウォラック)が町の連中を率いて出現。彼らもコロラドの仲間に加わり、マッケンナが黄金の在処まで案内することになります。しかし、行く手に黄金を狙うティブス軍曹(テリー・サバラス)率いる騎兵隊や、アパッチの集団が待ちうけており……
コロラドの手下にキーナン・ウィン、町の連中にリー・J・コッブ、エドワード・G・ロビンソン、レイモンド・マッセイ、バージェス・メレディス、アンソニー・クエイルと賑々しい顔ぶれですが、あっさり殺されてしまいます。マッケンナの昔の恋人で、コロラドの仲間になっているインディアン娘ヘシュケのジュリー・ニューマが、マッケンナとインガが仲良くしているのを焼いてインガを殺そうとする面白い存在。水場ではヌードも披露してくれるしね。
シネラマ作品(関西には上映できるのは梅田OSしかなく、京都から観に行った)で、パノラマ画面に展開するグランドキャニオンやカナブの景観、断崖がくずれる特撮はなかなかの迫力でした。DVDでは、かなり見劣りしますけどね。ドラマ部分が弱いので、内容的には今イチ。クィンシー・ジョーンズが音楽を担当しており、ホセ・フェリシアーノが主題歌「オールド・ターキー・バザード」を歌っていま~す。