シンギング・カウボーイだが

西部劇パーフェクトコレクションに収録されている『炎の戦い』と『カウボーイと先住民』を観る。

『炎の戦い』(1950年/監督:ウィリアム・ウィットニー)は、クリスマスツリーの伐採をめぐる悪党との戦いを描いた物語。

引退した西部劇スターのジャック・ホルト(本人)は、すべての家族がクリスマスツリーを持つことができる費用で販売しようと考えています。ツリーでボロ儲けをたくらむ樹木会社の現場監督官マッコール(クリフトン・ヤング)は、ホルトを廃業に追い込もうと計画。森林検査官のロイ・ロジャースは、マッコールの妨害を阻止。しかし、マッコールの悪辣な行為にツリーを運ぶ馭者が集まらず……

ラストでロイを援けにB西部劇スター(レックス・アレン、アラン・ロッキー・レイン、モンテ・ヘール、ウィリアム・ファーナム、トム・タイラー、レイ・コリガン、カーミット・メイナードなど)たちがやって来て、ツリーを運びます。シンギング・カウボーイのロイ・ロジャースですが、この作品で歌うのは1曲だけ。仲間たちに遠慮したのかな。

 

『カウボーイと先住民』(1949年/監督:ジョン・イングリッシュ)は、ジーン・オートリーがインディアン交易所の悪徳管理官の不正を糾弾。

ジーンは、自分が買った牧場の隣接地に暮らすインディアンたちが飢えていることを知ります。政府の支援が不十分なだけでなく、交易所のマーティン(フランク・リチャーズ)はインディアンたちから不正に搾取。ジーンは女医のナン(シーラ・ライアン)やインディアンのラコタ(ジェイ・シルバーヒールズ)とインディアンの窮状を救おうとしますが……

マーティンの手下役でテレビ西部劇『ローンレンジャー』でブレイクする前のクレイトン・ムーアが出演。トント役だったジェイ・シルバーヒールズと格闘しますよ。『荒野の決闘』の酔っ払いインディアンのチャールズ・スティーブンスもインディアン役で出演。シンギング・カウボーイのジーン・オートリーですが、この作品で歌うのは1曲だけ。アクション中心の作品で~す。