新作西部劇ということで

友人が送ってくれた『サラウンデッド』(2023年/監督:アンソニー・マンドラー)を観る。北軍元兵士の黒人女性が無法者と戦う西部劇。

男の恰好をしてコロラドに向かう黒人女性モー・ワシントン(レティーシャ・ライト)の乗った駅馬車が無法者ウォルシュ(ジェイミー・ベル)一味に襲われますが、乗っていたガンマンのウィラー(ジェフリー・ドノバン)やモーの活躍で一味を撃退、ウォルシュを捕えます。駅馬車は崖下に落ちて壊れ、馭者が負傷した乗客を近くの農場へ連れて行き、ウィラーが近くの町へ保安官を呼びに行くことになり、モーがウォルシュの見張り。ウォルシュは銀行強盗して奪った大金を隠しており、その金を餌にモーを誘惑しますがモーは拒絶。ウォルシュの隠した金を狙って賞金稼ぎや、ウォルシュの仲間が現れ……

南北戦争で自由になったが差別され、居場所のない黒人というのがテーマ。ラストでモーはウォルシュが隠した金を手に入れるのですが、爽快感はありません。最近は黒人を主人公にした西部劇が多くなっていますが、西部劇本来の開拓スピリットが全然なく、暗い話が多いですなァ。