懐かしのパニック映画

録画していた『タワーリング・インフェルノ』(1974年/監督:ジョン・ギラーミン)を再見。超高層ビルの火災を描いたパニック大作。

138階建てのサンフランシスコの新名所グラスタワーの落成式の日、ビル地下室の発電機から火花が出て、恋人(フェイ・ダナウェイ)と将来に向けて話し合っていたビルの設計者ロバーツ(ポール・ニューマン)に連絡が入ります。ロバーツは電気系統を点検。配線工事が自分の設計通りには行われておらず、配線の規格も設計したものより細く、愕然とします。ダンカン社長(ウィリアム・ホールデン)の娘婿で、ビル建設の責任者であるシモンズ(リチャード・チェンバレン)が予算を減らすために手抜きをしたことが判明。保安主任のハリー(O・J・シンプソン)が81階の物置小屋で火災が発生していることに気づき、消防署に通報。138階では上院議員ロバート・ヴォーン)や市長夫妻など300人の客を招待した落成パーティーが行われており、ロバーツはダンカンにパーティーを中止して避難を要請しますが、ダンカンは消防隊により鎮火できると考え、応じません。消防隊が到着しますが、隊長のオハラハン(スティーブ・マックィーン)は、消火ホースだけでは81階の火災は抑えられないと判断し、ダンカンに緊急避難を指示。しかし、地上に降りるエレベーターは火災による影響で停まり、非常階段も途中で崩れ落ち、客たちは138階に取り残されることになります。火の手が刻一刻と上階に迫るなか……

ほとんど同じ内容と云う二つの小説をスターリング・シリファントが上手く脚色。上流紳士を装う詐欺師(フレッド・アステア)と富豪未亡人(ジェニファー・ジョーンズ)の絡みなどの人間ドラマを織り交ぜ、災害スペクタクルが展開していきます。広報部長のロバート・ワグナーが逃げ場を失って焼死したり、その恋人が窓から墜落したり、ビルの内側のエレベーターで避難しようとした人たちが途中で全滅したり、外側の展望式エレベーターも宙吊りのままになったりしてね。最後は屋上にある貯水槽をマックィーンとニューマンが爆破して、100万ガロンの水で一挙に消火。客たちはロープで身体を縛って水圧に耐えるので~す。