友人が送ってくれた西部劇『野郎!拳銃で来い』(1955年/監督:ジョージ・マーシャル)を観る。ずっと以前にテレビの洋画劇場で観て以来の再見です。
保安官が酒場の経営者デッカー(ライル・ベトガー)に殺され、アル中のバーナビー(トーマス・ミッチェル)が保安官に任命されます。バーナービーは、かつて名保安官デストリーの助手として活躍した男。任命されるや酒を断ち、デストリーの息子トム(オーディ・マーフィ)を保安官助手として呼び寄せます。やって来たトムは拳銃も持たない小男で、デッカーの情婦ブランディ(マリー・ブランチャード)は、最初はトムを小馬鹿にしていましたが……
ジェームズ・スチュアートが主演した『砂塵』のリメイク。マルレーネ・ディートリッヒにブライアン・ドンレヴィといった『砂塵』の脇役と比較すると見劣りしますが、マリー・ブランチャードの脚線美は悪くなく、ライル・ベトガーもB級悪役ぶりを見せてくれます。主演のオーディ・マーフィも、童顔の小男で強そうに見えないので持ち味が出ています。頼りなさを見せていた前半から、後半になると、酒場でベトガーたちの拳銃をとりあげ、射撃の妙技を見せてオーディの本領発揮です。射ち込んだ弾丸と保安官の体内にあった弾丸を照合して犯人を割り出したあたりから俄然面白くなってきますな。ラストの決闘シーンも、鏡を使ったりして楽しませてくれま~す。
本日より関西旅行に行くので25日まで日記を休みます。