Prime Videoで、『若親分千両肌』(1967年・大映/監督:池広一夫)を観る。
旅の途中で南条武(市川雷蔵)は栄吉という男と間違われて闇討ちされ負傷します。奇術一座の弁天斎辰丸(長門勇)に助けられ、宇島の町へ。興行手数料の件で辰丸と青柳組が揉め、武が青柳組を訪ねます。親分の竜作(東野英治郎)は武を客人として迎え、代貸の黒崎(北城寿太郎)を叱責。青柳組の跡取りの栄吉(山口崇)はヤクザを嫌って家出しており、武を狙った刺客の本来の襲撃目標と判明。黒崎は青柳組の敵対組織・赤松(織本順吉)組と結託して、青柳組を乗っ取ろうと計画しています。宇島には海軍の研究所があり、友人の水上少尉と偶然再会。水上少尉の案内で青柳組が建造に関わっている秘密兵器工場を見学。次の日、工場が何者かに爆破され、秘密兵器の設計図も盗まれます。竜作はスパイ容疑で憲兵隊に捕まり、武は海軍仲間に1週間以内に真犯人を捕まえると確約して捜査を開始。特務機関上がりの大杉(三島雅夫)が江藤技術将校(木村玄)と関係あることをつきとめ、赤松の背後で暗躍していることがわかります。栄吉は黒崎と赤松が工場爆破現場にいたことを目撃。栄吉から連絡のあったことを竜作の養女・君江(藤村志保)から聞いた武は、栄吉に会いにいきますが、栄吉は黒崎の女とも知らずに愛した女給の葉子(久保菜穂子)に騙され、赤松組が作業する海軍倉庫に監禁されます。武は海軍士官に変装し、辰丸と警戒線を巧みにくぐりぬけて栄吉を救出。大杉は邪魔な赤松と黒崎を殺し、江藤と海外逃亡しようとしますが、武が立ちはだかります。
シリーズ最後となった作品。長門勇が双手棍を使ったアクションや三枚目ぶりを見せて存在感を出しています。前作に続き、藤巻潤が歌う「若親分」が主題歌。♪~残侠一匹流れ旅、南条武よどこへ行く~
「主人公に“人間”を感じさせるものがなくなり、いつも海軍の制服を着て出てくるということで、ストーリー設定もマンネリ化してきた」と雷蔵自身が語っているように、自分の意志でシリーズに幕を下ろした感じ。この後、『博徒一代 血祭り不動』という任侠映画に出演した後、雷蔵は亡くなっていま~す。
