飛騨旅行1日目(11月12日)

東京12:50発のぞみ111号で名古屋へ。名古屋で14:48発ワイドビューひだ13号に乗り換えて下呂へ。岐阜駅にてスイッチバック高山線に入るため、名古屋→岐阜間は座席が進行方向とは逆になっています。高山へ行くドイツ人の団体ツアーと一緒。通路をはさんだ隣席にガイドがいて、マイクを使って小声で案内。観光客は耳につけたイヤホンで聞くわけね。でも、質問にやってきたりして、静かに過ごすというわけにはいきませんでした。
宿泊は、下呂観光ホテル。温泉街を望む山の中腹にある宿で、部屋から温泉街の夜景が一望できます。メインディッシュは飛騨牛の朴葉味噌焼きと炙り焼き。先附からデザートまで時間をかけて食しました。

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画像は、部屋から見た下呂温泉街。下呂温泉の開湯は平安中期で、江戸時代の儒学者林羅山によって、西の有馬、東の草津と並ぶ、日本三大名湯のひとつとして称せられました。

監督はスタントマンから転身

録画していた『リミット・オブ・アサシン』(2017年/監督:ブライアン・シュメルツ)を観る。イーサン・ホークが主演したハードアクションです。
凄腕だった殺し屋トラヴィスイーサン・ホーク)は、妻子を殺された後、義父(ルトガー・ハウアー)と静かに暮らしていましたが、友人のジム(ポール・アンダーソン)の頼みで組織を裏切った男の暗殺を引き受けます。男は国際警察が護衛しており、居所をつきとめるために女性護衛官のリン(シュイ・チン)に接触。男の情報をリンのスマホから突きとめますが、リンが息子と二人暮らしと知って殺すことができず、逆にリンに撃たれて死にます。組織は彼が得た情報を聞き出すために彼を蘇生。トラヴィスは組織に情報を教えますが、蘇生技術が多くの人体実験によって成されたものであり、蘇生効果は24時間しかないと知ります。彼は自ら犯した罪と向き合い、組織の陰謀を阻止するためにリンを守って戦うことを決意……
ストーリー的にはツッコミどころ満載ですが、スピーディーな展開と映像に趣向を凝らしたアクション演出で、それを十二分にカバーしています。特にスタントマン出身の持ち味を出したカーチェイスは見どころ大。イーサン・ホークの個性も活かされており、上出来のB級アクション映画で~す。

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飛騨旅行しますので、日記は2日間休みます。

監督は外人だが

録画していた『レイン・フォール/雨の牙』(2008年/監督:マックス・マニックス)を観る。バリー・アイスラーの人気スパイ小説の映画化です。
日系アメリカ人の暗殺者ジョン・レイン(椎名桔平)は、国土交通省の官僚・川村(中原丈雄)を自然死に見せかけて重要データを奪う仕事を受けます。しかし、川村が所持しているはずのメモリースティックは行方不明。レインはメモリースティックの手がかりを探して川村の娘・みどり(長谷川京子)に近づきますが、メモリースティックのデータが公になると困る政治家と手を組んだヤクザ組織に狙われます。メモリースティックのデータを手に入れようとするCIA東京支局長のウィリアム(ゲイリー・オールドマン)は、東京中に張り巡らされた監視カメラでレインとみどりを追跡。川村の死に不審を抱いた刑事のタツ柄本明)は、一連の事件からレインの存在を知りますが……
ヤクザやCIAの追跡をかわしながら、レインがメモリースティックの行方や自分を雇った黒幕を追うサスペンスに盛り上がりが欠けます。椎名桔平に犯罪者の匂い(危険な男の雰囲気がないんですよ)がしないし、ゲイリー・オールドマンは出てくるだけで存在感はあるものの演技は一本調子。何もかも中途半端な感じで、残念ながら凡作で~す。

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未見だったので

録画していた『太陽の季節』(1956年・日活/監督:古川卓巳)を観る。誰でも知っている石原慎太郎芥川賞を獲った小説の映画化です。
高校生の津川竜哉(長門裕之)は、ボクシング部の仲間とタバコ・酒・バクチ・女遊び・喧嘩と奔放な生活をしています。街でナンパした娘・英子(南田洋子)と肉体関係を結び、英子は次第に竜哉を愛するようになりますが、竜哉は英子に付きまとわれるのに嫌気がさし、兄・道久(三島耕)へ5千円で譲渡。英子は妊娠しており、その金を道久に払い戻しますが、妊娠中絶に失敗して死にます。
石原裕次郎が主人公のボクシング部の友人役でデビューした記念すべき作品。裕次郎が主演した『狂った果実』と比べると、演出は古くさいし、明るい虚無感も表現できていない凡作。それでも、原作の持つ話題性で興行的に成功し、社会的反響を呼び“太陽族”が流行語となりました。それまでパッとしなかった日活が、時代の青春像を若い俳優で描いていくという方向性を確定。この作品をプロデュースした水の江瀧子は、長門裕之でなく裕次郎を主役に考えていましたが、素人はダメという会社の反対にあったとのこと。それで、湘南風学生言葉の指導ということで撮影所に連れ出し、強引に主人公の友人という役で出演させたそうです。出演場面では、放射線のようなオーラをはなっていますね。背が高く、不良っぽい雰囲気の中に育ちのよさそうな上品さ、明るさを持った、これまでにないスターが誕生したので~す。

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ロングバージョンだったので

録画保存したまま放ったらかしていた『カウボーイ&エイリアン』(2011年/監督:ジョン・ファヴロー)を観る。スティーブン・スピルバーグが製作総指揮、ロン・ハワードが製作、そしてダニエル・クレイグハリソン・フォードが共演したSF西部劇です。
19世紀のアリゾナの荒野、記憶を失った男(ダニエル・クレイグ)がアブソリューションの町にやってきます。そこは大牧場主ダラーハイド(ハリソン・フォード)が支配する町。男はお尋ね者のジェイク・ロネガンとわかり、捕まります。ジェイクが護送されようとした時、謎の飛行物体が出現。町を破壊し、住民を連れ去ります。その時、ジェイクの左腕にはまっている奇妙な腕輪が光を発し、一機を撃墜。ダラーハイドはジェイクと、飛行物体の正体を知るという謎の女性エラ(オリヴィア・ワイルド)を連れ、連れ去られた住民を救い出すために未知なる敵を追います。途中で、ジェイクの部下だった無法者集団や、部落民を連れ去られたインディアンが加わり……
劇場公開で観た118分バージョンに対し、今回観たのは18分長い136分バージョン。内容を殆ど忘れていたので、カットされた部分は全然わかりません。せっかく西部劇の世界を舞台に、クライマックスではカウボーイ、無法者、インディアンが協力してエイリアンと戦うのに西部劇らしいアクションに工夫がなく、エイリアンの正体を知る美人宇宙人(オリヴィア・ワイルドね)の扱いも何故か適当。再見しても、VFXによる表面的アクションだけの中身のない作品でした。退屈はしないけどねェ。

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ベルギー映画だが

録画していた『マンディ 地獄のロード・ウォリアー』(2018年/監督:パノス・コスマトス)を観る。ニコラス・ケイジ主演のバイオレンス・アクションです。
愛する女性マンディ(アンドレア・ライズブロー)と人里離れた湖畔で静かに暮らしていたレッド(ニコラス・ケイジ)ですが、マンディに固執するジェレマイア(ライナス・ローチ)率いるカルト集団にマンディが連れ去られます。レッドはカルト集団に雇われた異様なバイク軍団に捕らえられ、ジェレマイアは、自分の言うことをきかず馬鹿にしたマンディをレッドの目の前で惨殺。何とか逃げ出したレッドは怒り狂い、クロスボウやオリジナルの剣を携えて復讐へ……
マンディが連れ去られて殺されるまでがやたらと長く退屈です。執拗に繰り返される赤のモノトーン映像による幻覚シーンも煩わしいだけ。レッドが復讐に向かってからは一気呵成。血みどろスプラッター映画ね。演出的に新しさも感じられず、ろくなもんじゃありませ~ん。

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変わったところで

録画していた『トンビルオ!密林覇王伝説』(2017年/監督:セス・ラーニ)を観る。ジャングルの王者が、金儲けのためにジャングルを破壊する一味と戦うマレーシア製アクション映画です。
不思議な力を持って生まれたエジムは、元兵士ポンドロウにジャングルで育てられます。そのジャングルにダム建設のためにやって来た土地会社の一味が立ち退かない村を焼打ち。止めようとしたポンドロウが殺され、エジムは彼らに立ち向かいます。村人たちは彼をトンビルオと呼び……
主人公の母は出産で死に、醜い顔で生まれたのでジェングルに捨てられ、子どもの頃から仮面をつけて暮らしているんですな。土地会社の社長と娘が殺され、娘の婚約者アミルがエジムを犯人と思い、エジムを追跡。社長と娘を殺したのは土地会社を自分のものしようとする黒幕で、エジムとアミルは双子の兄弟とわかり、二人で悪党退治。しょぼいCGや、伏線もなく物語が展開するのはさておき、肉体を最大限に使ったアクションは悪くないです。カンフーともムエタイとも違うので、マレーシアの伝統武術シラットなのかな。未知の国の映画、未知の国のアクションを楽しむのも良いもので~す。

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