この顔でよかった!

nostalji2005-05-21

伊東四朗の『この顔でよかった!』(集英社文庫:2003年9月24日第1刷発行)を読了。伊東さんの顔って、自分の生き方について「仕事(硬い芝居とか軽演劇とか)を分類していない」と語っていたように、悪役にも善人役にも喜劇役者にも分類できない顔ですね。好きな映画のヒーローがグレン・フォードというのも伊東さんらしいや。それにしても、テレビ創生期のアニメ『ヘッケルとジャッケル』の吹替えをしていたのが浅草時代の長門勇三波伸介だったことは知らなかったなァ。こんなことがポツリと出てくるから、テレビ黄金時代から活躍している演劇者のエッセイは見逃せないんですよ。