喜八監督の暗黒街シリーズ

nostalji2005-06-26

録画していた『顔役暁に死す』(1961年・東宝/監督:岡本喜八)を観る。東宝の“暗黒街”シリーズは一般的に、『暗黒街』、『暗黒街の顔役』、『暗黒街の対決』、『暗黒街の弾痕』、『暗黒街の牙』、『暗黒街撃滅命令』、『暗黒街全滅作戦』の7本を云いますが、“暗黒街”をタイトルに冠しているだけで、ストーリー的にもキャラクター的にも何の関係もありません。作風的には、岡本喜八が監督した『暗黒街の顔役』(59)、『暗黒街の対決』(60)、『暗黒街の弾痕』(61)の3本に、この『顔役暁に死す』を加えて一括りにした方がいいような気がします。
この頃の喜八監督は“独立愚連隊”シリーズを並行して演出しており、最も脂の乗った時期でしたね。大胆なカット割、スピーディーでシャープな展開、ギャグの面白さ、娯楽映画の第一人者としての才能を存分に発揮していま〜す。
画像は『暗黒街の顔役』のポスター。HP:放出美級迷画座に「喜八監督の暗黒街シリーズ」をアップ⇒http://www2u.biglobe.ne.jp/~kazu60/tohoac/kiankok.htm