監督は鈴木清太郎

nostalji2005-07-03

鈴木清順が、まだ清太郎名で監督していた頃の作品を観る。『悪魔の街』(1956年・日活)は、『現金に体を張れ』とか、『アスファルト・ジャングル』のようなアメリカ・ギャング映画に似た内容で、B級映画の香りがタップリです。河津清三郎が菅井一郎を追い詰めるラストがダラダラ長いのが玉に瑕ですが、カット割りなどに工夫があり、楽しめる作品になっていました。
裸女と拳銃』(1957年・日活)は、新東宝映画のような題名ですが、日活のグラマー女優・白木マリを売出すための作品です。白木マリが惜し気もなくグラマラスな肢体を披露してくれますよ。それから、整形前の宍戸錠も刑事役で出演しています。カット割やショットに非凡なところが少なからず見受けられますが、全体としては目立ったものではありません。プログラム・ピクチャーの監督として無難な仕事をしている感じですね。画像は白木マリ。