正真正銘のB級西部劇

nostalji2005-10-03

ランドルフ・スコット主演の輸入ビデオ『ネバダ決死隊』とバスター・クラブ主演の輸入ビデオ『His Brother‘s Ghost』を観る。『ネバダ決死隊』(1952年/監督:ロイ・ハギンス)は、金塊襲撃から駅亭に逃げ込むまで快調に展開し、無法者たちに包囲された後も、サスペンスとアクションがほどよく調和して飽きさせません。ランドルフ・スコットドナ・リードがいつの間にか愛しあうようになったり、雷雨がきて火事が消えたり、無法者が仲間割れしたりと、ご都合主義的なところもありますが、よく出来たB級西部劇といえます。やたらに人を殺すリー・マービンが、存在感があって良し。拳銃はレミントン、ライフルはヘンリーと銃器に凝っているのも嬉しいで〜す。
『His Brother‘s Ghost』(1945年/監督:サム・ニューフィールド)は、正真正銘のB級西部劇です。ランドルフ・スコットの西部劇を大作西部劇と区別するためにB級の表現を使っていますが、正しくはB級西部劇ではありません。B級西部劇というのは、ロケ中心の1時間に満たない低予算西部劇です。室内セットが出てきても平板で、金がかかっていないのが一目瞭然。たいてい連続物か、シリーズ物です。『His Brother‘s Ghost』は、22本作られた“ビリー・カースン”シリーズの1本で、内容は無法者を主人公がやっつけるだけの単純な物語。両腕を縛られたまま馬を疾走させるバスター・クラブの乗馬が見事だったですね。画像は、バスター・クラブ。