テレビ黄金時代

nostalji2005-10-07

小林信彦:著の『テレビの黄金時代』(文芸春秋:2002年10月15日初版発行)を読了。テレビが一番面白かった1962年〜72年のテレビの内側について、著者の体験を交えて論評した力作。映画界がそうだったように、利益ばかりを考えて制作していくようになると、新しいモノが出てこなくなり、質がどんどん低下していきますね。テレビ業界も外注中心になって、最近は安手の番組ばかり。文化事業というのは、道楽の精神が大切で、道楽を極めるには飽くなき研究と追求が必要なので〜す。画像は『テレビ黄金時代』の表紙。
録画していた『舞妓と暗殺者』(1963年・大映/監督:三隅研次)を観る。社会派の新藤兼人の脚本にしては甘い結末になっていますね。娯楽性優先で、変更されたような気がしてなりません。内容はともかくとして、ロケ中心の映像が新鮮な驚きでした。電柱1本ない町並みが当時の京都にはたくさんあったんですね。