『燃えよ剣』の#13「近江の宿」と#14「壬生・星あかり」を観る。「近江の宿」は、山南敬助の脱走を扱った物語で、『新選組血風録』の「脱走」と極めて似た内容となっています。「脱走」が沖田の恋を絡めていたのに対し、「近江の宿」は山南敬助に話を絞って描いています。そのため、全体的に冗長になったような気がしますね。
「壬生・星あかり」は、新選組に入隊しているという夫を訪ねてきた妻と弟の物語。殺さずに捕まえて尋問するのが自然の流れだと思うのですが、不明のまま余韻を出そうとする作為が見えて気にいりませんねェ。全体的に結束信二の脚本は、『燃えよ剣』より『新選組血風録』の方が優れていま〜す。
村上ファンドの村上氏がインサイダー容疑で立件されるようだ。ライブドアの掘江氏の時もそうでしたが、日本人というのは閉塞された秩序に楔を入れる者に対して最初は拍手をおくる(大衆の代弁者であるマスコミがそれを如実に示している)のですが、元来“和をもって貴しとなす”が日本人の基本理念なので、一定の成果が得られたら最終的には秩序擁護に回って秩序破壊者は嫌われます。おまけに、村上氏にしても掘江氏にしても虚業家なので、誰からも尊敬されていませんからねェ。