録画していた『忠臣蔵・瑤泉院の陰謀』を観る。2日に放送されたテレビ東京の新春ワイド時代劇で、所々はオンタイムで見ていたのですけどね。瑤泉院を主人公にした“忠臣蔵”は初めての試みで、内容的には首を傾げるところが多々あるのですが、これまでの“忠臣蔵”では出てこなかった史実を取り上げていて面白かったですね。
一つは、松の廊下の刃傷が、内匠頭の持病“痞(つかえ)”の発作によるもの。心身症だとドラマになりにくいせいか、これまで大々的に扱われたことはありません。私は、刃傷は吉良の“いじめ”でなくて、“痞”だと思っているので、この解釈は楽しかったですね。高島政伸も巧く“痞”演技をしていました。
もう一つは、7代将軍・家継の生母・月光院と瑤泉院の関係。月光院は、京の貧乏医者の娘で、元禄10年に江戸にきて但馬豊岡の京極家、出羽新庄の戸沢家の奥向に仕えました。その後、赤穂浅野家の大奥に奉公にあがり、瑤泉院とはかなり親しくなったと思われます。というのは、月光院が盆暮はもちろん、いつの節句にも瑤泉院に送り届けをしたという記録が残っているんですね。赤穂浅野家への奉公にあたっては、形式的に富森助右衛門の妹・貴世となっています。赤穂浅野家が取り潰された後、甲府宰相・綱豊(6代将軍・家宣)の桜田屋敷に奉公し、綱豊の手がついて側室になるのですが、貴世と綱豊が登場する“忠臣蔵”に溝口健二の『元禄忠臣蔵』がありました。昨年12月に観たばかりだったので、この解釈も楽しかったです。画像は、番組広告をトリミング。
『三国志Ⅹ』は、寿春→小沛→襄陽と攻略。孫策が219年3月に死亡し、孫権が相続しました。