久しぶりに古い時代劇

nostalji2007-12-13

録画していた『瞼の母』(1952年・大映/監督:佐伯幸三)と『唄祭り清水港』(1952年・松竹/監督:渡辺邦男)を観る。
瞼の母』は、長谷川伸の名作なので何度も映画化されていますが、これは三益愛子の“母もの”シリーズ(義理人情にからまれて幼いわが子を手ばなし、歳月を経てわが子と再開するが、しがらみから母と名のれず、身をひこうとするところへ子が気づいて抱き合い涙にくれるという定番シリーズ)の一環ですね。ラストで主人公の番場の忠太郎が、冷たくされた母と訣別して旅立つところに哀愁が漂うのですが、この作品の忠太郎は、ノコノコ戻ってきて母と手を取り合ってハッピー、ハッピーになっています。蛇足で台無し。画像は、“母もの”シリーズの三益愛子
『唄祭り清水港』は、笠置シズ子の歌に始まり、高田浩吉の歌で終わる歌入り時代劇。高田浩吉、北上弥太郎、大木実に女優陣(高千穂ひずる、宮城千賀子笠置シズ子)が絡み、お馴染みの次郎長物語が展開していきます。それにしても、大木実の石松はイメージ的に全然あっていませ〜ん。
『待っていた用心棒』の最終回を観る。伊藤雄之助が降板した後、ワカトミがリリーフ的に3回出演しましたが、リーダーは品田万平(左右田一平)でしたね。品田万平が山の彼方に旅立つシーンが最終回のラストでした。左右田一平といえば、同時間帯の地上波昼ドラ『愛のうた』に出演しています。同じ時間に、毎日カミさんは現在の左右田一平を、私は昔の左右田一平を観ていたわけです。一家に一台のテレビを皆で観ていた1960年代には考えられないことですねェ。