今年2月に亡くなった叔父さんの墓参り。生家に立ち寄り、叔母さんとお喋りしたんですが、耳が遠いため一方的に話してくるんですよ。両親は適当に聞き流していましたが、私は真面目に応答して疲れてしまいました。英会話した時と同じ疲れです。
実家にあった大藪春彦:著の『孤剣』(徳間書店:1967年1月15日初版発行)を再読。市川雷蔵が主演した『赤い手裏剣』(1965年・大映/監督:田中徳三)の原作本です。4話からなる連鎖時代小説で、この中の「町荒らし」と「掟破り」が映画の原作になっています。映画の方は、手裏剣対ブーメランの決闘といった西部劇タッチでしたが、小説の方は、主人公は手裏剣を使わず、ブーメランの使い手(南原宏治)も登場しません。“首のなくなった三人の体が横転し、地面を流血で濡らしていく”といった大藪春彦らしい表現であふれていますが、内容は普通の時代小説で〜す。