巨匠としては平凡な作品

nostalji2010-11-21

ビデオで『モホークの太鼓』(1939年/監督:ジョン・フォード)を観る。独立戦争を背景にヘンリー・フォンダクローデット・コルベールの夫婦愛と、開拓村で皆が協力しあう家族愛を描いた開拓西部劇です。平和とインディアンの襲撃が繰り返される物語展開で、平凡な監督が演出したら観るに耐えないものとなったでしょうが、流石J・フォードで、人情の機微がユーモアを交えて描かれており、退屈しない作品にできあがっています。カラー作品ですが、日本ではモノクロで公開されており、本来の映像美が反映されず、公開当時の評価はJ・フォードにしては低いものになっていますね。援軍を求めてフォンダが走る夜明けのシーンは、モノクロだとコントラストがつかず時間の経過がよくわからなかったんじゃないかな。平凡な作品ですが、J・フォードだと安心して観ていられま〜す。