ビデオで『ザ・ギャンブラー』（１９８０年／監督：デイック・ラウリー）を観る。まだ見ぬ息子からの手紙を受取った賭博師のケニー・ロジャースが、昔の恋人（息子の母）を救うために町を支配する恋敵と対決する西部劇です。町に行く途中で、若い賭博師に師匠と慕われたり、人妻に絡む鉄道王をポーカーで負かしたり、恋敵がさしむけた殺し屋を返り討ちにしたりと、いろいろエピソードが出てきますが、デイック・ラウリーの演出はすこぶる低調で、きびきびしたところがありません。ケニー・ロジャースも太めで動きが悪いし、使用している拳銃がレミントン・ダブルデリンジャーで、派手な銃撃戦は端からムリね。ケニー・ロジャース主演ですが、劇中で歌が流れることなく、テレビムーヴィの安っぽさだけが目立つ作品で〜す。
