カットするのも大事

nostalji2011-01-30

サッカー・アジア杯の決勝・日本対オーストラリア戦は延長となり、1−0で日本が勝つ。負けてもおかしくない試合だったが、よく守りきったという感じです。オーストラリアのツートップでの攻めは単調なのに苦戦したのは、高さのあるヨーロッパ勢に対するW杯からの課題が残っていますね。勝利の要因は、ザッケローニ監督の選手交替が的確だったからでしょう。守備の岩政、攻撃の李の投入はピタリとハマリましたね。
録画していた『火天の城』(2009年・東映/監督:田中光敏)を観る。熱田の宮大工・又右衛門(西田敏行)が織田信長椎名桔平)に登用されて安土城を築城する物語です。総棟梁を決める図面争い、城の主柱にする檜の取得、巨大な神護石の移動と信長暗殺騒ぎ、地盤沈下に対応の主柱の4寸切除を山場にしていますが、全体的に冗長で散漫になっていますね。木曽檜の主柱を立てるところをクライマックスにして、樵の緒方直人との友情と、妻・大竹しのぶの愛と死を膨らませて、120分以内に収めたら密度の濃いドラマになったと思いますよ。139分は長〜い。
原作は未読ですが、全てを盛り込むのでなく、映画としてのドラマと見せ場作りができていませんね。信長を狙った突然のチャンバラシーンより、大雨の日に檜の大木が伐り出されるシーンを迫力タップリに観たかったです。主柱を立てるシーンで仲間の結束を謳い、すぐに安土城完成でも問題ないですよ。作品を薄める無駄なキャラはカット、カット!