西部劇DVD『ブラックフォックス(3巻)』(1995年/監督:スティーブン・ヒリヤード・スターン)を観る。南北戦争が終わり、テキサスに南軍くずれの無法者が流れ込んできた。黒人ということで絡んできた無法者グレンをブリット(トニー・トッド)は殴り倒す。怒りが収まらないグレンは、ブリットの家を襲うが、ブリットは留守で、様子を見にきたアラン(クリストファー・リーブ)とアランの妻に発砲する。アランの妻は死に、グレンはカンザスに逃げ去った。愛する妻を失った悲しみと絶望からアランは一時的に酒に溺れるが、グレンへの復讐のためにカンザスへ。ブリットはテキサスの治安責任者であるマッケンジー大佐から連邦保安官補に任命され、グレン逮捕のためにアランを追ってカンザスへ……
結論から言いますと、アランはグレンの無法者仲間に加わってグレンを見つけます。正体がばれた時にブリットが駆けつけ、銃撃戦となって無法者一味をやっつけるのです。黒人やインディアンに対する人種問題を背景にした開拓ドラマだった1〜2巻の流れから一転して、アクション西部劇になっています。シリーズ物としては、テーマが曖昧になりましたね。シリーズ全巻にいえるのですが、メリハリのない演出で躍動感が足りません。だけど、この20年間の数少ない西部劇なので是としましょう。