素材は面白いのだが

nostalji2012-02-14

録画保存していた『風来忍法帖・八方破れ』(1968年・東宝/監督:川崎徹広)を観る。昨日紹介した『風来忍法帖』の同じスタッフ・キャストによる続編です。前作で忍城主・太田三楽斎(藤田進)の孫娘・麻也姫(中川ゆき)を風摩小太郎(平田昭彦)率いる風摩忍者から救出した悪源太(渥美清)・陣虚兵衛(佐藤允)・ベンケイ(佐々十郎)の3人の香具師は、麻也姫を忍城まで連れ帰ろうとするんですが、北条・豊臣がにらみ合っている戦場を通り抜けなければなりません。麻也姫の身体に百万両の秘密が隠されているという三楽斎のペテンに騙されて、またしても、風摩忍者と豊臣秀吉有島一郎)配下の伊賀忍者が麻也姫をつけ狙います。
北条・豊臣の両方から奪った弾薬を、北条・豊臣それぞれに売りつけたり、忍城をオークションにかけたりと、口先八丁のテキヤ口上は渥美清の持ち味なんですが、“フーテンの寅さん”ほど面白くありませんね。前作同様に、アクションのテンポが悪く、ギャグもつまりませんなァ。山田風太郎の原作は読んでないのですが、原作とはかけ離れた物のような気がしま〜す。