おふざけ仕事人

nostalji2012-11-20

録画していた『必殺仕事人意外伝 主水、第七騎兵隊と闘う大利根ウエスタン月夜』を観る。1985年正月に放送された『必殺仕事人Ⅴ』のスペシャルバージョンです。八州役人(堺左千夫)と結託したヤクザ(笹川の繁蔵の藤岡重慶と飯岡の助五郎の遠藤太津朗)に殺された百姓一家(樹木希林小松方正の夫婦に息子が火野正平で娘が水前寺清子)の死に際の頼みで仕事を引き受けた仕事人メンバー(中村主水藤田まこと組紐屋の竜:京本政樹、花屋の政:村上弘明、加代:鮎川いずみ、西順之助:ひかる一平)と娘の恋人(西郷輝彦)が利根川を舟でのぼっていたら、月食がおこり時空に歪ができて、30年後の西部・モンタナに来てしまうんですな。おりくの山田五十鈴は、目指す相手がいる宿場に先乗りしていて、西部には行きません。大女優にバカバカしいことはさせられなかったのかな。
仕事人たちがインディアン部落にたどりつくと、死んだと思っていた娘が生きていて(海に流されて米国船に救われ、インディアンとして西部で生活していたのね)、そこで厄介になるのですが、カスター率いる第七騎兵隊が部落を襲撃してインディアンを虐殺します。娘の頼みでカスター殺しを引き受けるんですね。インディアン討伐に向かったカスターたちは仕事人に殺され、指揮官を失った第七騎兵隊はインディアンの前に全滅します。騎兵隊に追われて仕事人は川へ逃れ、再び利根川へ。娘の恋人は西部に残ります。名前が次郎右衛門だったので、ジェロニモになったんだってさ。宿場でおりく(山田五十鈴)と合流し、頼まれていたヤクザたちを片付けてオシマイ。
藤田まこと山田五十鈴浪曲ではじまり、殺す方の悪党も殺される善人も可笑し味のある役者で、全編コメディね。“必殺”シリーズの凄みはありませ〜ん。