現代的テーマだが

nostalji2013-07-30

録画していた『アイランド』(2005年/監督:マイケル・ベイ)を観る。予備知識もなく、「近未来の完璧に管理された社会を舞台にしたSF。地下都市に暮らし、地上の楽園“アイランド”に引っ越すことを夢見るリンカーンは、“アイランド”の真実を知ってしまう」という作品紹介に興味を持って録画したのね。大気汚染から隔離された施設で暮らすリンカーンユアン・マクレガー)が、換気口から入ってきた蛾を見つけて、施設に疑念を抱くんですな。調査を進めるうちに彼は、自分たちが保険契約を結んだクライアントに臓器提供するために作られたクローンで、“アイランド”行きは臓器提供して死ぬことを意味していることに気づきます。リンカーンはジョーダン(スカーレット・ヨハンソン)と施設を逃げ出し、自分のクライアントを捜しだしますが……
管理された社会というのは保険会社の施設で、政府が認可していないクローン移植を行っていたんですな。“アイランド”の真相を知るまでの前半部分は、サスペンスタッチで面白かったのですが、後半は能天気なアクション映画に堕します。主人公が他のクローンと違った特性を持った理由は曖昧だし、黒人の傭兵がラストで味方するというのもご都合主義ね。国家の知らないところで企業による臓器移植が広がっているというテーマ設定は良かったのですが、前半のシリアス部分が後半のスカスカの娯楽要素で台無しにした作品で〜す。