録画していた『夜明けのガンマン』(2012年/監督:テリー・マイルズ)を観る。賞金稼ぎのコクラン(ドナルド・サザーランド)に追われているジョン・メイソン(クリスチャン・スレイター)は、父と一緒に働いているというベン(ベン・コットン)を酒場で助け、一緒に故郷の町に帰ります。ジョンは父と仲たがいして家を出ており、ベンが二人の仲を取り成そうとしますが、覆面強盗団に父が殺されるんですな。幼馴染で恋人のアリス(ジル・ヘネシー)の兄ラッド(ロックリン・マンロー)が強盗団の首領とわかり……
ジョン・ウェインのB級西部劇『夜明けの男』(1935年/監督:R・N・ブラッドベリ)のリメイク。賞金稼ぎの登場以外は、内容はほぼ同じです。ジョンとアリス、アリスに恋しているベンとの三角関係、強盗団との戦いに賞金稼ぎの追跡隊が絡み、最後は復讐の相手・恋人の兄との決闘と、面白くなる要素は多いのですが稚拙な脚本と演出で盛り上がりません。画面に緊迫感がないんですよ。出演者の顔ぶれ、セットや風景のスケール不足は、TVムーヴィを観ている感じね。オリジナルは1時間に満たないアッサリした作品だったので、もっと濃厚に人間心理を描くかと思ったけど、中途半端なキャラ設定でオリジナルより出来が悪いで〜す。