律儀な男といえば

nostalji2014-07-09

西部劇DVDの『セントルイス』(1949年/監督:レイ・エンライト)を観る。南北戦争末期のテキサスを舞台に男の友情と恋を描いた西部劇です。キップ(ジョエル・マクリー)、チャーリー(ザカリー・スコット)、リー(ダグラス・ケネディ)の牧場スリーベル北軍ゲリラのカトレル(ヴィクター・ジョリー)に焼かれ、3人はカトレルを追ってテキサスへ。リーは南軍に志願し、キップとチャーリーは酒場の歌姫ルージュ(アレクシス・スミス)に誘われて南軍への武器密輸を始めます。キップの婚約者デボラ(ドロシー・マローン)は、従軍看護婦としてリーと接しているうちに彼を愛するようになります。デボラにふられ、金儲けのためなら手段を選ばないチャーリーに愛想をつかしたキップはルージュとメキシコへ。戦争が終わり、リーはテキサスレンジャーに入隊して、チャーリーが支配する町に派遣されます。すっかり無法者となったチャーリーは、町から出ていくようにとリーを脅し、デボラはキップに助けを求めます。キップとリーは、チャーリーたち無法者一味と対決することになり……
題名は『セントルイス』ですが、セントルイスは出てきません。原題の『セントルイスの南』にあるスリーベル牧場がドラマのポイントになっています。キップ・チャーリー・リーの3人は仲間の絆として拍車に鈴をつけているのね。それでスリーベルね。歩くとチリンチリンとなって、その音で最後は友情にめざめるのです。それぞれ別の道を歩むことになった3人の中で、キップのジョエル・マクリーだけが牧場の再建を考えていたり、ふられた女性で頼みであっても友情のために立ち上がるところは、律儀キャラのマクリーにピッタリでした。シャツのボタンをきちっとはめ、スカーフもきちんと巻いた姿は、絵に書いたような律儀男で〜す。