本日も

nostalji2016-02-11

西部劇DVDの『荒くれ男』(1949年/監督:レスリー・セランダー)を観る。B級監督のB級スターによるB級西部劇です。
ホームステッド法(西部の未開の土地の払い下げ)の施行により、開発業者のスタントン(ドナルド・カーティス)とコックス(ジョン・エルドレッジ)は水のない土地を開拓者に売りつけます。その土地の水利はマイク(ロッド・キャメロン)とティム(ドン・キャッスル)のマッコール兄弟の土地にある湖に頼っていたのね。マイクは開拓者の土地で牛を放牧していたことから、かたくなにダムを開こうとしません。開拓者の娘コニー(ゲイル・ストーム)は調停を頼みに行った保安官(ジョン・マック・ブラウン)のところでマイクに会い、ケンカとなるもののマイクに惹かれます。スタントンとコックスは両者の諍いを利用してマッコール兄弟の抹殺を計画。ティムはダムの破壊を止めようとしてスタントンの手下に殺されます。さらにスタントン一味は牧場を襲い、牛の大群を暴走させて断崖に落とし、マッコールの牛を全滅させます。マイクは悪党たちと激しい戦いを交え……
牛のスタンピードが見せ場ですが、他の作品の使いまわしのような気がします。牛が断崖から落ちていくのは特撮ですね。入植者と牧場主の争いは、多くの西部劇で扱われていますが、入植者相手に金儲けしようとする開発業者が悪党というのは変わった味わいです。全体的にキャラ設定が上手くできておらず、特に主人公とヒロインのキャラは御都合主義で感情移入できませ〜ん。
画像は、ゲイル・ストーム。気の強さが顔に表れていますな。B級映画に数本出た後、テレビ専門になりました。