覚醒せず

nostalji2016-02-25

録画していた『PUSH 光と闇の能力者』(2009年/監督:ポール・マクギガン)を観る。超能力者たちの戦いを描いたSFアクションです。
ムーバー(念動力)の力を持つニック(クリス・エヴァンス)のところへウォッチャー(未来予知力)を持つキャシー(ダコタ・ファニング)が現れ、キラ(カミーラ・ベル)という女性を捜す手伝いを頼まれます。キラは軍事兵器として超能力を利用しようとする“ディビジョン”という組織から能力を強化する血清を持って逃亡したのね。“ディビジョン”の指揮官ヘンリー(ジャイモン・フンスー)が送り込んだ超能力者や、血清を奪おうとする中国の超能力者たちからニックは命を狙われますが……
プッシュというのは、相手の記憶を支配して操る能力で、キラのプッシュの能力とヘンリーのプッシュの能力が物語の鍵となっています。主人公のムーバーの能力は強力でなく、やられてばかり。知恵を使ってのピンチ脱出ばかりなので派手な超能力者同士のアクションはありません。普通はどこかで能力を開花させるというのが、この手の映画のパターンなんですけどね。超人的ヒーローでなかったことで、興行的にはコケたようですが、私としては違った味わいで楽しませてもらいました。