Part1観了

nostalji2016-06-26

テレビ時代劇『琴姫七変化』DVDボックスの「泥棒宿場(前・後編)」と「対決深編笠(前・後編)」を観る。
「泥棒宿場」は、幕府の御用金6千両を奪った真犯人を琴姫が見つける物語。御金蔵破りの犯人として仏の五郎蔵(海江田譲二)が捕まり江戸送りになります。隼小僧(上杉高也)の一味が、無実を訴える五郎蔵を殺そうと、護送する八州廻りを襲撃。琴姫と大塚四郎(松本錦四郎)が隼小僧一味を追い払います。琴姫は八州廻りの役人・秋元兼内(寺島貢)が事件の黒幕であることをつきとめますが……
「対決深編笠」は、阿片を密売する一味の黒幕を琴姫が暴く物語。殺された女芸人が阿片中毒者だったことから、琴姫と大塚四郎が密売団の捜査を開始します。奉行・日下将監(市川男女ノ助)の捜査は常に後手に回っており、琴姫は将監に不審感を持つのね。琴姫が尾行していた阿片中毒者が深編笠の侍に殺され、追いかけた琴姫は備前屋の前で深編笠を見失います。つきとめた阿片窟が備前屋の所有するものだったから……
新キャラとして大塚四郎が琴姫と共に活躍します。番組スポンサーだった大塚製薬が新発売した栄養ドリンク“キングシロー”&“クインシロー”にちなんで大塚四郎ね。大塚四郎役の松本錦四郎は、後年、『風雲児時宗』や『噂の錦四郎』で日本電波映画の主演俳優になりますが、デビューは日活映画でした。日活ニューフェースの三期生(同期に小林旭がいる)で、芸名は穂高渓介。1958年に歌舞伎役者を志し、先代・松本幸四郎白鸚)門下となり、松竹社長・大谷竹次郎に認められて松竹入りします。松竹時代劇は人気がなかったこともあって、『琴姫七変化』からテレビに活躍の場を移しています。つぶしのきかない美男派スターだったためか、鬱病の気もあって73年に39歳の若さで自殺。
これにて、DVDボックスのPart1は観了で〜す。