サザエさんをさがして

nostalji2016-08-06

録画していた『サザエさんの婚約旅行』(1958年・東宝/監督:青柳信夫)を観る。シリーズ第4弾で、この作品よりスタンダードからワイド(東宝スコープ)になりました。
祖父の33回忌に父(藤原釜足)に代わって九州・若松の伯父さん(坂東蓑助=8代目三津五郎)のところへ行くことになったサザエさん江利チエミ)は福岡で単身赴任している婚約者のマスオさん(小泉博)に逢えるので大喜び。夏休みということでカツオ(白田肇)がお供についてきます。法事は失敗ばかりで、大阪の叔母さん(浪花千恵子)から行儀作法の修行を命じられるのね。休暇を取ったマスオさんと北九州旅行をするのですが、マスオさんの下宿先の娘・悦子(安西郷子)と出会い、その親しい態度にサザエさんはヤキモキ。旅行を終えて見送りに来たマスオさんから大阪転勤のことを告げられたサザエさんは大阪の叔母さんのところで花嫁修業をします。何かと失敗の多いサザエさんですが、叔母さんの娘・ユリ子(環三千世)と恋人(山田真二)が結ばれるのを手伝ったりして……
4コマ漫画的ギャグと江利チエミの歌で物語が展開しますが、若松→長崎→雲仙→佐世保唐津→福岡→大阪の名所案内を兼ねた観光映画になっています。若戸大橋は完成しておらず、道路も殆どが未舗装。蒸気機関車が走り、九州まで一昼夜かかった時代で、観客は映画を見て観光気分に浸ったんですな。
本日の朝刊朝日・別刷り“be”の「サザエさんをさがして」はノリスケ夫婦の借り癖。映画に出てくる大阪の叔母さん(波平の妹)の息子がノリスケね。映画では父が花菱アチャコで、サザエさんの家に下宿している大学生の弟・ノリオ(藤木悠)と受験勉強中のノリキチ(頭師正明)がいます。
リオ五輪が開催。最終聖火ランナーは、ペレじゃなかったですね。