渡瀬恒彦さん（７２歳）が亡くなる。でもって、『青春のかけら・日本映画主題歌コレクション（クラウン）』に収録されていた「さすらい人別帳」と、『歌うスター大集合（キング）』に収録されていた「黄昏のビギン」を聴く。
「さすらい人別帳」は、デビュー作となった『殺し屋人別帳』（１９７０年・東映／石井輝男）の主題歌でレコードデビュー盤でもあります。２作目の『監獄人別帳』でも主題歌として使われています。お世辞にも上手い歌ではありませんけどね。“にんべつ”でなく、“じんべつ”と歌っているのが印象に残ります。「黄昏のビギン」はシングル盤でなく、２枚目のＬＰ『渡瀬恒彦・手さぐりの日々』に収録されるはずだったものが、なぜか録音だけが残っていたもの。役者としての実力もつき、歌も味わい深いものになっています。
テレビドラマは、最近の“おみやさん”や“十津川警部”が代表作として話題になりますが、私にとっては、『真田太平記』の真田信之役ですね。『真田丸』の関係から、今年になって再見したせいもあるのですが、真田家を存続させるために険しい道を選ぶ姿に感動しました。それと、大河『武蔵ＭＵＳＡＳＨＩ』の沢庵も印象に残っています。単純に教え諭すのでなく、武蔵を投げ飛ばす強い沢庵でした。
カミさんの叔母の家が淡路島にあり、渡瀬さんの実家の近所だったことから、子どもの頃に叔母の家に遊びに行った時に出会ったことをカミさんが自慢しています。ふん、顔を見ただけだろう。
