もっと西部劇

西部劇パーフェクトコレクションに収録されている『流れ者の復讐』(1950年/監督:ジョセフ・ケイン)を観る。酒場の共同経営者がひとりの女性をめぐって対立するB級西部劇です。
ベス(アデル・マーラ)は、弟のトミーとカリフォルニアに向かう途中でインディアンに襲われて、マイク(フォレスト・タッカー)という男に助けられます。マイクはカリフォルニアのコースゴールドに酒場を持っていますが、共同経営しているリンク(ジム・デイビス)は借金を抱えた駅馬車強盗の常習犯。襲った駅馬車に兄のボブ(ビル・ウィリアムス)を訪ねるベスが乗っていてリンクは一目惚れ。ベスの兄ボブは乱暴者で、マイクを殺そうとして逆に殺されており、マイクもベスに惹かれていることを知ったリンクは、ベスにそのことを告げます。一時はマイクを恨んだベスですが、非が兄にあることを知り、マイクと仲直り。しかし、仲直りの記念にリンクがマイクにプレゼントしたタイピンが駅馬車強盗の証拠品だったことから、マイクは駅馬車強盗に間違われて保安官(チャールズ・ケンパー)に追われ……
流れ者も復讐もない適当な題名です。お話も適当なところがありますが、この手の作品としては、まともなほうでしょう。主演のフォレスト・タッカーは良い役も悪い役もこなせる西部劇には欠かせぬ存在。大柄なので格闘シーンは見せ場になりますね。相手役のアデラ・マーラは初めて見る顔。フィルモグラフィーによるとB級作品ばかりで、50年代までの女優のようで~す。

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