何かと話題で

コロナ関連で小松左京の『復活の日』が読まれているとのこと。でもって、積読状態だった小松左京:著の『SF魂』(新潮新書:2006年7月20日発行)を読了。『復活の日』や『日本沈没』など、今なお輝きを失わない作品群がどんな着想で生まれたのか。意外と知られていない放送作家ルポライター、批評家としての顔。日本にSFを根付かせた巨匠が語る、波乱万丈のSF半生記です。
第1章:作家「小松左京」ができるまで、第2章:「SF界のブルドーザー」と呼ばれた頃、第3章:万博から『日本沈没』へ、第4章:『さよならジュピター』プロジェクト、終章:宇宙にとって知性とは何か、という構成。
私がSF小説を読み始めたのは大学時代。SF好きの友人に感化されましてね。小松左京の『日本アパッチ族』で嵌り、筒井康隆星新一の諸作を読み漁りました。壮大なSFドラマより、ナンセンスな話やヒネリのきいた話が私好み。恥ずかしながら、『復活の日』や『日本沈没』は映画で観ていても、原作は読んでいませ~ん。

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新書のブックカバーはどれも同じで面白みがないので、画像は映画『復活の日』(1980年/監督:深作欣二)のレコードジャケット。主題歌の「ユー・アー・ラブ」を宮下真希子(私の知らない名前も聞いたことのない歌手です)が日本語(A面)と英語(B面)で歌っています。作詞・作曲はシンガーソングライターのジャニス・イアン。日本語訳詞は中西礼です。この映画の出演者も国際級で、オリビア・ハッセーグレン・フォードジョージ・ケネディ、ボー・スベンソン、チャック・コナーズ、ヘンリー・シルヴァ、ロバート・ボーンが出ていました。大味な内容で、作品の出来は傑作とはいえませんな。