西部劇というより南部劇

西部劇パーフェクトコレクションに収録されている『暗黒街の王者』(1941年/監督:バーナード・ヴォーハラス)を観る。

ニューオリンズに向かうリバーボートで、ジョン・レイノルズ(ジョン・ウェイン)は南部美人のジュリー・ミルボー(オナ・マンスン)と知りあい、恋仲になります。ジョンは、ブルノット婦人(ヘレン・ウェストリー)率いる反賭博同盟に依頼された弁護士で、ジュリーは賭博場を経営するミルボー将軍(ヘンリー・スティーブンソン)の娘。ジュリーは賭博が無害な娯楽であることをジョンに理解させようとしますが、ジョンは宝クジを当てて無理やり賭博場に連れ込まれた市民が殺されたことから賭博追放の決意を固めます。ミルボーの腹心だったブラッキー(レイ・ミドルトン)は、宝クジや賭博場の収益を横領していることがミルボーに知られ、賭博追放派の仕業に見せかけてミルボーを殺害。ジュリーはジョンを疑いますが、ブラッキーの手下コフィ(ジャック・ペニー)たちが市民に無理やり宝クジを買わせていることを知り……

堤防が決壊してニューオリンズが洪水に見舞われるクライマックスが見せ場になっていますが、演出が今イチでパニックシーンの迫力が盛り上がりません。オナ・マンスンも魅力不足。見逃していたジョン・ウェイン作品というだけのものでした。

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