最後は歴史劇

録画していた『天外者(てんがらもん)』(2020年/監督:田中光敏)を観る。明治初期に商都・大阪の基礎を作り上げた五代友厚の生涯を描いた時代劇です。

幕末、若き薩摩藩士・五代才助(三浦春馬)は攘夷か開国かには目もくれず、長崎で新しい知識を得るのに没頭。坂本龍馬(三浦翔平)・岩崎弥太郎西川貴教)・伊藤利助(森永悠希)と親しくなります。そんな中、遊女のはる(森川葵)と出会い、愛しあうようになりますが、はるは英国人に身請けされてイギリスへ。才助はグラバー商会の船で欧州視察に旅立ち、イギリスではるを捜しますが……

小松江里子の脚本は五代友厚の生涯をそつなく纏めていますが、考証はデタラメ。示現流を学んでいたかもしれませんが、あんなにチャンバラができるとは思えません。三浦春馬をカッコよく見せるだけの作品です。ただ、映像技術は素晴らしく、CGとセットの結合が見事で、広がりのある町を再現していま~す。

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