埼玉県人なので

JR八高線川越線には高麗川駅があり、西武・池袋線には高麗という駅があって、その由来が知りたくてブックオフで漫画『高麗王若光物語』(埼玉新聞社:2019年4月7日第3刷発行)をゲット。高麗神社宮司・高麗文康が協力・監修し、比古地朔弥が漫画化した歴史物語です。

665年に高句麗の権力者・淵蓋蘇文が死に、唐と新羅に圧迫されていた高句麗の王族・若光が、同盟の使節として日本にやってきます。使節といっても帰国せず、人質の役割ね。中大兄皇子たち朝廷が返事を延ばしているうちに高句麗は滅びます。祖国を失った若光は朝廷で働くことになり、渡来人の知恵を役立てることで朝廷の信頼を得、19年後に朝廷から“王”の姓を授与。高麗王若光の誕生です。東国に大和朝廷の拠点を作るという名目で、武蔵の国に赴任した若光は、半島から渡ってきていた流民を集めて高麗郡建郡。東国中の七つの地域から1799人の高麗人が集まったとのこと。渡来文化は誰にでも分けへだてなく伝えられ、周りの村にも広まっていきます。元々住んでいた日本人からも支持され、高麗郡は大きくなっていったので~す。

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