これで最後

録画していた『誰かに話したくなる山本周五郎日替わりドラマ2』の「松の花」と「酔いどれ次郎八」を観る。

「松の花」は、死んだ妻の生前の行動を初めて知った武士の物語。誉れ高き女性たちの記録を藩史にまとめる仕事をしていた佐野藤右衛門(甲本雅裕)の病床の妻が死にます。葬儀から数日たち、初めて妻の遺品を目にした藤右衛門は、そのみすぼらしさにビックリ。息子夫婦や下女たちから妻にまつわる思いもかけなかった事実を知らされ……

夫を支える内助の功を描いた人情エピソード。現在では通用しない話なので、逆にジンときました。

「酔いどれ次郎八」(前後編)は、男の友情物語。盗まれた藩の家宝の刀を取り戻すために薩摩藩に潜入した千久馬(泉澤祐希)と次郎八(白石隼也)は奪還に失敗し、千久馬だけが帰ってきます。千久馬は親友だった次郎八のことを次郎八の許婚者・ゆき江(大後寿々花)に話しているうちに二人は惹かれあうようになり結婚。それから数年後、江戸詰めから国許へ帰った千久馬の親友・欣之助(植木祥平)は、千久馬が裏切者と噂されていることを知り、千久馬から事情を聞いて納得。そんな時、次郎八が帰ってきます。帰参した次郎八は、酔いどれて傍若無人に振る舞う皆からの嫌われ者になっており、次郎八とも親友だった欣之助は次郎八に会いに行き……

次郎八がとっても良い奴だったという話。前編での次郎八と千久馬の関係から、後編での次郎八の行動の理由は予想がつきます。思った通りの展開で満足、満足で~す。

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