ヒットシリーズだったので

録画していた『マトリックス・レザレクションズ』(2021年/監督:ラナ・ウォシャウスキー)を観る。人気シリーズだった“マトリックス”の18年ぶりの復活。

現実世界と思っているものは人工知能が作った仮想社会で、人類は人工知能に支配されている世界。人工知能の支配から逃れるために仮想現実の“マトリックス”で戦い、人類と人工知能との融合を図ったネオ(キアヌ・リーブス)でしたが、現在は一見平穏そうな世界でゲームデザイナーのトーマスとして生きています。“マトリックス”の異状を感知したバッグス(ジェシカ・ヘンウィック)とモーフィアス(ヤーヤ・アブドゥルー・マーティン2世)は、救世主のネオを捜索。一方、トーマスは過去に会ったような記憶があるティファニーという女性(キャリー・アン・モス)と出会い心惹かれます。モーフィアスはトーマスを見つけ、モーフィアスからネオに戻るように告げられたトーマスは、何者かに次々に襲われ、ネオに覚醒。人工知能によって偽の記憶が与えられ、ティファニーとして仮想の世界に生きているトリニティーを覚醒させるため、ネオは荒廃した現実世界に囚われているトリニティーを救出に行きますが……

前作から18年もの時間が経過しているので、フラッシュバックで前作のシーンを織り込み、シリーズを観ていた人の記憶を蘇らせる配慮をしています。モーフィアスがローレンス・フィッシュバーンなので初めての人は違和感があるかも。

独特の世界観と革命的映像表現でSF映画史の中で特筆される存在となった“マトリックス”ですが、18年の年月は新鮮さを失い、古びた感じになるのは仕方ありませんな。現在ではヴァーチャル世界で繰り広げるSFアクションのひとつにすぎませ~ん。