ＤＶＤで『男の紋章・流転の掟』（1964年・日活／滝沢英輔）を観る。
前作で根津源一郎たち義兄弟三人を斬った竜次（高橋英樹）ですが、正当防衛が認められて不起訴となり旅を続けています。竜次は根津の墓参に行き、根津の妹・琴枝（西尾三枝子）を目撃。和尚に琴枝の住まいを聞き、その町を訪ねますが根津の家はありません。土地のヤクザ・安部組にワラジを脱ぎますが、安部（富田仲次郎）は悪い奴。安部から瀧村組の直次郎（川地民雄）を殺すように頼まれます。竜次が瀧村組を訪ねると、直次郎は助っ人を頼みに行って留守で、応対に出たのが琴枝。琴絵は瀧村の娘で、源一郎は父親から勘当されて根津を名乗っていたことがわかります。父親が死んで落ち目となった瀧村組を助けるために竜次は……
安部に騙されて町にやって来た母親きよ（轟夕起子）と代貸の勇造（近藤宏）が安部の人質となり、竜次は単身乗り込んで大立回り。棒でもって安部の子分たちを叩きふせていきます。前半は親分（明石潮）が病気なのをいいことに、高市で暴利をむさぼろうとする代貸（井上昭文）の根性叩き直しとの二段構成。竜次を追いかける虎鮫（桂小金治）と松（谷村昌彦）が一緒に旅をする一座の娘役で梶芽衣子（当時は太田雅子）が出演。ゲスト出演の三島敏夫が主題歌「男の紋章」と挿入歌「双ツ竜小唄」を歌っています。和泉雅子の晴子は遠くで竜次を見守るだけ。
