週末は読書

春日太一:著の『ドラマ「鬼平犯科帳」ができるまで』(文春文庫:2017年1月10日第1刷発行)を読了。

鬼平犯科帳』の人気の秘密を、番組スタッフ(プロデューサー、脚本家、製作部、演出部、監督補、編集、記録、録音、調音、撮影、照明、俳優事務、美術、題字、殺陣師)に直接インタビューしている第1章と、ドラマ「鬼平」の魅力を検証する第2章という構成。

第1章では、殺陣師・宇仁貫三へのインタビューが最高。長谷川平蔵の殺陣と、火盗改め隊士たちの殺陣、盗賊たちの殺陣の違いを明確に解説しており、平蔵役者(初代・松本白鴎、丹波哲郎中村吉右衛門)の殺陣も、その個性にあわせた殺陣を用意したとのこと。白鴎は重厚さ、丹波は豪快さ、吉右衛門は速さといった具合にね。

第2章では、原作が短編なので、原作を膨らませて創意工夫した脚本の魅力について解説。そして連続ドラマから2時間枠のスペシャルドラマになった功罪について述べています。成功させるために予算が多くなって豪華な造りになりましたが、盗賊中心から鬼平の活躍中心となり人間ドラマの部分が薄れたことをあげていま~す。