古人の知恵

nostalji2006-06-21

昨日と一転して天気は梅雨空。6月21日といえば、東大寺正倉院が建立(756年)された日です。正倉院といえば、校倉(あぜくら)造りですね。高床式で土壁を用いず、三角木材を組み重ねて造られています。この方式は、湿気のある時は木材が膨張して湿気を防ぎ、真夏日になると木材が乾燥して通風をよくするので、中の御物が完璧に保存されるんですよ。梅雨のある日本の気候に適した、古人の知恵ですねェ。
ビデオ整理のために保存録画していた大川橋蔵主演の『風の武士』(1964年・東映/監督:加藤泰)を観る。橋蔵に対する悪役として大木実が出演しているのですが、同じ悪役でも南原宏治と比べて存在感が薄いんですよ。この頃大木実は、『梟の城』、『柳生武芸帖・片目水月の剣』などで悪役を演じていましたが、どれも今イチでした。イメージ的に悪役が似合わないんですね。大川橋蔵はどうってことなし。加藤泰の演出も平凡。アピールするものがないチャンバラ映画でした。画像は、『風の武士』でヒロインの桜町弘子に迫る大木実