大全集だなんて……

nostalji2006-07-26

昨日、図書館から借りてきた大滝功:著の『映画元ネタ大全集』(ぶんか社:2004年8月1日初版発行)を読了。“大全集”の名が恥ずかしくなるようなチーピーな内容です。はっきり言って著者が思いついたままに故事付けただけですね。「そういえば似たようなシーンがあったよな」程度で、論理的裏付けのないものです。2時間強で気楽に読み飛ばしました。ところで、“シベリア超特急”が元ネタになっていると、デ・パルマ作品で例証していますが、どちらも過去の作品からネタにしたと思いますよ。何しろ監督が映画評論家の水野晴郎さんですからねェ。
録画していた『女と命をかけてブッ飛ばせ』(1960年・新東宝/監督:曲谷守平)を観る。現実味のない物語が展開していき、目がテンになったままです。主人公(宇津井健)の人生感を初めとして、物語の基本設定がメチャクチャなのが原因ですね。この映画で存在感があったのが、宇津井健を誘惑する魚住純子と悪役の泉田洋志です。泉田洋志はこの作品の技闘師をしており、宇津井健との格闘シーンは見応えがありましたよ。