録画していた『新・座頭市(第1シリーズ)』の1話〜3話を観る。第1話「情けの忘れ雛」(監督:勝新太郎、脚本:東條正年・沖守彦)は、悪ヤクザ(藤岡重慶)と結託した悪八州廻り(江見俊太郎)に斬られた男の死に際の頼みで、男の娘に市が雛人形を届ける物語ね。男の女房(いしだあゆみ)に悪ヤクザが横恋慕しているのは毎度のパターンです。
第2話「父恋い子守唄」(監督:太田昭和、脚本:佐藤繁子)は、殺し屋(岸田森)に斬られた女の子どもと市が旅をする物語ね。その子どもは大商店の隠し子で、主人が死んで店を自分のものにしようとする悪番頭が殺し屋を雇ったんですな。旅の途中で市は老ヤクザ(辰巳柳太郎)と知りあい、子どもは老ヤクザになつきます。老ヤクザを狙う浪人(新田昌玄)や老ヤクザに育てられた浪人の妹(宇都宮雅代)の話も絡んで、1時間ドラマにしては盛りだくさんの内容です。画像は、「父恋い子守唄」のカツシンと辰巳柳太郎。
第3話「潮来の別れ花」(監督:井上昭、脚本:下飯坂菊馬)は、前シリーズ(座頭市物語)の「湖に咲いたこぼれ花」に似た設定で、女郎屋に女を売りとばして稼ぐ色悪(津川雅彦)と、そんな男に惚れている女郎(十朱幸代)の物語ね。市は女のために男を斬りますが、女にとってそれが幸せなのか……
梶原一騎の弟で作家の真樹日佐男(71歳)さんが亡くなる。真樹さんは極心空手家でもあったので、“空手もの”や“プロレスもの”の著作が多く、私も好きで結構読んでいます。学生時代に読んだ少年マガジン連載の『ワル』(影丸譲也:画)も忘れられませ〜ん。