看板に偽りあり

nostalji2012-02-10

録画していた『絶海の裸女』(1958年・新東宝/監督:野村浩将)を観る。いかにも新東宝らしい題名のつけかたです。裸女なんて、どこにも出てこないよォ。残存機雷(時代を感じさせるね)に触れて難破し、南海の孤島に流れ着いたのが、中山昭二と歌手の久保菜穂子、久保菜穂子のマネージャー沼田曜一に付け人の矢代京子と斎藤千弥子、それに中山昭二のライバルボクサーの国方伝ね。船には彼ら以外にも乗っていたと思うのですが、予算と時間の関係から無視、無視。
中山昭二沼田曜一と国方伝に襲われて重傷を負い、洞窟に放置されます。久保菜穂子は恋仲だったのですが、沼田曜一とできてしまい、中山昭二を裏切るんです。中山昭二以外は救出されますが、中山昭二は洞窟の中で海賊の財宝を見つけます。日本に帰ってきた中山昭二は、姿を変えて復讐を開始するんですな。突っ込みどころは、きりがないという新東宝自慢の最低映画で〜す。画像は、久保菜穂子。
録画していた『新・座頭市(第1シリーズ)』の25〜26話を観る。第25話「帰ってきた渡世人」(監督:南野梅雄、脚本:東條正年)は、長男(中山仁)は兇状持ちの渡世人、次男は代官所の役人(石田信之)という関係の中で苦悩する引退した老ヤクザ(宮口精二)と市との交流物語です。家族の絆を考えさせられます。
第26話「鴉カァーとないて市が来た」(監督:太田昭和、脚本:星川清司・岩元南)は、居酒屋の女(浜木綿子)を巡って争っている二組のヤクザ(梅津栄深江章喜)を、市と浪人(若林豪)がやっつける物語。鴉はカァーと鳴かなかったよ。