実写の魅力なし

nostalji2015-10-01

録画していた『ガッチャマン』(2013年・東宝/監督:佐藤東也)を観る。1970年代の人気アニメ『科学忍者隊ガッチャマン』の実写版です。アニメは何度か見た程度ですが、♪〜科学忍法火の鳥だ〜の主題歌ぐらいは知っています。
内容は、世界征服をもくろむ謎の組織ギャラクターに対して、幼い頃から選ばれた者として特殊訓練を受けてきた大鷲の健松坂桃李)・コンドルのジョー綾野剛)・白鳥のジュン剛力彩芽)・燕の甚平(濱田龍臣)・みみずくの竜(鈴木亮平)が戦いを挑む物語。適合者として特殊能力を授かった者が敵にも味方にもなるというダークな設定は、最近のハリウッドのコミック実写化作品のマネだとしても悪くないんですが、実写の魅力であるリアル感がまるでありません。ギャラクターが瞬く間に世界の半分を制圧したというのに、能天気な東京の風景は何ですか。まるで危機感がありませんな。ダークな世界になっておらず、シラケます。人間ドラマは薄っぺらで、VFXに大金をかけたハリウッド作品と同じようなものを作っても見劣りするだけで〜す。