たまには読書

ブックオフでゲットした塩沢幸登:著の『平凡パンチの時代』(河出書房新社:2009年12月25日初版発行)を読了。“白熱した経済成長を背景に昭和39年忽然と姿を現した日本で最初の若者雑誌『平凡パンチ』、雑誌を舞台に熱く語られた夢と野望、そして花開いた幾多の偉大な才能たちの希望と挫折の記録”というのが宣伝文句。

第1章「報道班撮影担当、長濱治」、第2章「横尾忠則死亡遊戯」、第3章「奈良林祥とセックス革命」、第4章「三島由紀夫野坂昭如」、第5章「報道班従軍記者、小林泰彦」、第6章「堀内誠一立木義浩とファッション」、第7章「疾走、生沢徹」、第8章「生涯一編集者、清水達夫と大橋歩」、第9章「永遠の映画少年」、第10章「闘士対戦士」という構成で、作り手側から当時のサブカルチャーを論じています。

団塊の世代が少年から青年になるのに合わせるように青年文化が活きづいてきて、『平凡パンチ』は時代にマッチして100万部売れるヒット商品になりました。『F6セブン』(恒文社:65年創刊)、『プレイボーイ』(集英社:66年創刊)が追随。セックス・クルマ・ファッションを三大テーマにして、読者よりちょっと年上の兄さんが、色んなことを教えるというスタンスは各誌共通。私は『平凡パンチ』より、『F6セブン』を愛読。マイナーな感じが好きでした。弱小の『F6セブン』が競争に負けて68年に廃刊になった後は『プレイボーイ』。ヌード写真は『平凡パンチ』より優れていたというのが、私の感想で~す。