同じ世代ということで

井筒清次:著の『「団塊世代」の生活誌』(アーツアンドクラフツ/2022年1月31日第1刷発行)を読了。著者の幼少期から青年期までの生活を、世相・風俗とともに振り返っています。

第1章:「団塊世代の原風景」、第2章「住まいと生活」、第3章「遊びに夢中」、第4章「楽しかった学校」、第5章「青春の光と影」、第6章「青春の終わりと始まり」という構成。

著者と同世代で、同じような環境で育ってきた私も同体験をしているのですが、帯にあるような“貧しくても明るい「しあわせな時代」”とは一概にいえない気がします。著者が暮らしていた大都会、私が暮らしていた地方の中核都市、田舎の町や村とでは大きな差があり、貧富の差も大きなものがありました。

そんな中でも、共通して言えるのは「明日は今日よりも豊かになる」ということが実感として持てたことでしょうね。今の時代は残念ながらそれがありませ~ん。