懐かしのアクション映画

録画していた『野獣狩り』(1973年・東宝/監督:須川栄三)を観る。東宝ニューアクションの一環として作られたクライムアクション。

舟木(藤岡弘)は凶悪犯が許せず、捜査活動にゆきすぎるところがある若手刑事。父の長太郎(伴淳三郎)も刑事で、そんな息子が危なかしくって見ていられません。“黒の戦線”と名乗る革命組織がポップ・コーラの社長を誘拐。企業秘密である原液の分析データを公表するように要求してきます。そして、社長の処刑通知を予告。米国の親会社は企業秘密を守るために、身代金として30万ドル(日本円にして8千万円)を用意。“黒の戦線”から刑事ひとりに身代金の入ったカバンを持たせるように指示され、舟木がカバンを持って彼らの指示通りに動きますが……

仮面ライダーで人気の出た藤岡弘東宝初主演作品。10階建てのビルの屋上を壁伝いに渡ったり、ビルからビルへ乗り移ったりと、藤岡弘はノースタントで挑み、アクションスターぶりを見せています。ストーリーには無理がありますが、手持ちカメラによる映像は臨場感にあふれ、悪くない出来です。当時、銀座4丁目の歩行者天国は話題になり、人出でいっぱいだったんですねェ。