新選組映画の追加

nostalji2006-03-08

花粉が飛び散っているのか、散歩に行ったら眼が痒くなって仕方がない。例年、眼の痒みよりクシャミが先にくるのですが、今年はあまりクシャミが出ないんですよ。それで、今年は気持ちよく過せそうだと思っていたのですが……
友人から血便の見舞品といって『新選組鬼隊長』が届く。何の関係があるんだ……沖田総司は喀血だよォ。でもって、『新選組鬼隊長』(1954年・東映/監督:河野寿一)ですが、近藤勇は例によって片岡千恵蔵。1954年の芸術祭参加作品ですが、芸術らしきところはどこにもありません。子母沢寛の『新選組始末紀』を高岩肇結束信二が脚色。徹底して近藤勇を美化して描いています。そのため、新選組の盛衰が表面的に流れるだけで人間ドラマとして迫ってこないんですよ。片岡千恵蔵の重厚な演技は評価しますが、脚本と演出に掘り下げがないので近藤勇の苦悩は描けていません。河野寿一は、娯楽映画としてそつなくまとめる技術は持っていても、驚きのある映像表現力となると極めて弱いですね。それにしても、中村錦之助沖田総司は存在感がなかったなァ。画像は、『新選組鬼隊長』の千恵蔵と錦之助
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