登場人物が多くて

nostalji2012-03-02

CATVで『忍法破り・必殺』(1964年・松竹/監督:梅津明治郎)を観る。丹下忠勝(堀雄二)軍に攻撃されて落城寸前の伊沢城では、奥方の実家・佐々木家へ若君を逃すことになるんですな。侍大将の半九郎(丹波哲郎)は友人の孫兵衛(長門勇)に若君護衛を頼みますが、孫兵衛はそれを断って雑兵仲間の兵七郎(竹脇無我)と城を逃げ出します。家老の大隈市膳(名和宏)は伊沢家を裏切り、配下の忍者平内(小林重四郎)を使って若君を捕らえようとしますが、ひょんなことから孫兵衛と兵七郎に邪魔されるんですよ。若君の腰元折目(佐治田恵子)は半九郎の恋人で、孫兵衛は折目の頼みで護衛を引き受けることになります。兵七郎も平内が腰元として忍び込ませた多衣(路加奈子)に惹かれて引き受けるのね。一緒だと目立つので、孫兵衛が少林寺拳法を修行した寺で落ち合うことにするんですが……
長門勇が居合斬りや槍の殺陣の他に少林寺拳法を見せてくれます。丹波哲郎竹脇無我のチャンバラも見せなきゃならないし、大瀬康一も出演しているので忍者相手に隠密剣士ぶりを見せなきゃならないと、チャンバラ演出に追われてドラマは散漫になっていますね。敵の目を欺いて、どうやって味方の領地まで若君を連れて行くかというサスペンスが弱いです。それにしても、若君役の子役のセリフ棒読み演技を見たら、最近の子役の演技の上手さをつくづく感じま〜す。
録画していた『新・座頭市(第2シリーズ)』の13話〜14話を観る。第13話「忠治を売った女」(監督:黒田義之、脚本:佐藤繁子)は、国定忠治を役人に密告した女(二宮さよ子)と女の元亭主(岸田森)の腐れ縁に市が絡む物語ね。岸田森は出演する度に、違う顔を見せてくれます。
第14話「夢に追われて阿波踊り」(監督:小林正雄、脚本:田口耕三・安田公義・岩元南)は、両親が死に、祖父(浜村純)のいる徳島へ行く少年と船中で知り合った市との交流物語。亭主を市に殺された女(江波杏子)や、少年を人質に市場の権利を狙う悪ヤクザ(小松方正)が市を狙います。徳島観光協会の協賛で市は四国に行ったので〜す。
明日から1ヶ月余りニューヨークにいる息子の家にホームステイしてアメリカ生活しますので、日記は帰国まで休みます。息子のパソコンで、時々近況報告するかもしれませんけどね……